3 Tricks

抜染

抜染とは、無地染めの布帛に抜染剤を加えた糊を付け、その部分の地色を抜いて模様を表す染色法です。量産の場合通常は型を作り、プリントをするなどして糊を付けていきますが、BEBIの今プロダクトはアナログな手作業の積み重ね。

反転

青い作業パーカーでは自分を鼓舞するためにメッセージを彫り込んだものの、文字を反転させなかかったため、鏡に姿を映してもメッセージが読めなかったとBEBIは笑いながら話します。
その気づきと、「誰のためでもなく着る人のための服なのだから、メッセージは着る本人にだけ読めれば良い」という思いを込めて。

手書き

パーカーに彫り込まれたメッセージ、また首元のタグも1文字ずつ全て手書きによるものです。あえて手間をかけたいわけではないけれど、手作業が好きだし、1枚ずつに個性を持たせるにはこの工程が必須になると話します。


Process.1
Body Bleaching

1 . ボディの ブリーチ加工



Process.2
Text Discharge print

2. 文字の抜染



Tags

今回作るパーカー18着それぞれが着る人のよりパーソナルなものになるよう願って、1着ずつナンバリングし、タグも1枚ずつ手書きに。

タグの素材は肌ざわりの優しい柔らかいダブルガーゼ。「タグで服を選ぶくらいタグが大好きなの。でも大体タグってちくちくするでしょう。外に出る時は気が張っているから気にならないけど、このパーカーは家でこそ着たいもの。自分は裁縫が出来るからチクチクするものは外して違う場所に縫い付ける事が出来るけど、それなら最初からストレスフリーでかわいいタグを作りたくて」


Body

今回ボディは1から作ったのではなく、あり物を使用しました。理由は、自分の作業パーカーがそもそもあり物だったこと。良いボディに出会えたこと。それからパーカーを1から作ったこともありますが、ボディから加工から手掛けるとプロダクトとして成立しない高価格になってしまうこと。

プロダクトにするためのBEBIの必須条件は「自分が小学生の頃着ていたパーカーくらいの厚みと柔らかさ」まずは小学生の頃に着ていたブランドのショップを回るところから始めたと話します。納得出来るオンスで国内で手に入るボディ全てに触れ、試着とブリーチ加工をした際の色の抜け方を試作。

その中から納得出来たものが今回使用したボディです。しっかりと厚みはありますが、綿とポリエステルが半分ずつの使用されているため、頭がすっぽり隠れるフードが付いていてもとても軽い。柔らかい裏起毛が素肌に気持ち良く、半袖やタンクトップの上にかぶった時の多幸感を味わってほしいです。