PROJECT RECORD.2

現在3/27(土)の朝6時。
kotoha yokozawaのデザイナー横澤琴葉さんがパーカーNO.5を購入してくださった。
学生時代から何度も目にしたし友達との話題にもよくよくあがる服達を作った方が購入にまで辿りついてくれるとは、ほんとに、めちゃくちゃうれしい。

それからプレゼントのような、あまりにも的確な感想くださって、何度も読み返して今一度自分の展覧会と制作を振り返ってみた。
お返事にすると長くなってしまいそうだったので、考えたことをここに記録します。

ご本人から承諾を得たので感想から一部抜粋させていただき
“すごく素直で素敵な試みだと思いました。やりたかったけどできなかったこと、作りたいけど全然形にならないことって、そういう試行錯誤があったことは世の中的に「なかったもの」とされてることがほとんどだから、そういう素直な過程や心の変化を記録して公開するのは勇気がいることだと思います。そういう想いに共感したし、応援したいなって思ったので購入しました!個人的にはベビちゃんがLIFTのスナップで着ていたブルーのフーディも魅力的なのであの色味も気になるところです!”

的確すぎて、つごい。
先入観なくして物事をフラットな状態で捉えることができるんだろうなあ。
どんな人なんだろう、普段どういう考え方で制作しているんだろう。
私のほうは一方的に何年も前から知っているが、実はまだ面識なく今回が初めて交わさせていただいたアクションなのです。
お話できる機会を楽しみに、物作りを突き詰めるのをやめないって思った。

さて展覧会に向き合うことに戻る!
“やりたかったけどできなかったこと、作りたいけど全然形にならないことって、そういう試行錯誤があったことは世の中的に「なかったもの」とされてることがほとんどだから、そういう素直な過程や心の変化を記録して公開するのは勇気がいることだと思います。”

まさに、自分にとっては完成物よりも“服を作っている”という行為そのものや、服を作る過程が大事で必要。

服という形になると、そりゃそうなんだけど服は商品でアパレルブランドという括りになり「BEBIというアパレルブランドのデザイナーベビ、今回作ったのはこんなTシャツ」「ファッションショーはやらないの?」
いつも違和感が。

それで、自分にとっての服作りを伝えることはできないかなーと、ずっとやりたかったのが今回やっと実現してみた展覧会形式の発表方法。

自分にとっては完成物よりも“服を作っている”という行為そのものや、服を作る過程が大事で必要だとさっき言ったけど、そもそも完成っていうのも、
展覧会だとか発表の形に完成という一区切りがあったとしても、服自体には完成形はなくてずっと手を加え続ける、ずっと物語は続いていくというのが自分にとっての当たり前になってる。

プロダクトとして出した
・Hey!Chocolate,
・Good morning, eat something? take a nap?

の2つのパーカーも、コトハさんはじめ一度も会ったことのない人でも、いつかそのパーカーを着てくれているところに出くわすだろうと勝手に思っていて、コトハさんだったらまずはどこかにKってイニシャルを刺繍して~次に会ったらYで、会う度に手を加えていく、何十年もかけて着てくれる人と共に作る。

服を作る時の自分の中の決定事項だし、何十年ものスパンで考えていたからわざわざ言葉にもしていなかったけど、これは伝えなきゃいけないことだよね。

プロジェクトレコード1の話にも通じるが、結局自分の見せ方が雑なわけで、人に分かってもらいたいと思うなら自分でその隙間を埋めていかなきゃ。

それから最後、コトハさんがくださった
“個人的にはベビちゃんがLIFTのスナップで着ていたブルーのフーディも魅力的なのであの色味も気になるところです!”
ブルーをプロダクトにしなかったのか理由があって、これを言われちゃうとはやっぱりコトハさんすごいの。。
これについては後日形になるかと思います!自分の頑張り次第!

自分はたくさんのものや人に刺激と影響を受けた。
今回もコトハさんのアクションにもうめちゃくちゃ背中を押されたし、大事な起点に戻るきっかけになった。
オリジナルなんてなくて、何万個とかたくさんたくさんの要素の集まりでベビがいると思う。
自分のやっていることも誰かの要素になればうれしいと思う。

PROJECT RECORDとは
1年という開催期間の中で、この展覧会がどこまでいけるのか、どうなっていくのか。
試行錯誤し変化していく様をプロジェクトの記録としてここに残してゆきます。